ケニアにおける電気の状況
筆者が2022年はじめにケニアのナイロビに訪れた際、電気やあらゆる生活サービスが整っていることに驚いたのを覚えています。
スラムなど以外は、基本的に日本と同じ電気生活を送っています
ただ、この電気供給が可能な地域は、都市だけであり、都市がイレギュラーなほど、ケニア全体で見ると西側には電気が通っていないのが現状です。
そこで、ケニア全土に電気を届けるのが、ビエラエナジー(Bieera Energy)です。
今回は、ケニア西部に電気を届けるビエラエナジーについて、仕組みや内容をシェアしていきます。
参考:https://www.f6s.com/www.bieera.co
Bieera Energyとは
ビエラエナジー(Bieera Energy)は、キシイ大学(Kisii University)によって設立されました。
ケニア西部で農村の河川、廃棄物からエネルギー、太陽光、風力から安価なエネルギーを提供することを目的に、2017年に設立されました。
どのような仕組みなの?
既製のマイクロ水力発電所を配備し、メガワットの未開発のクリーンでカーボンフリーなエネルギーを利用して、地域に電気を供給しています。
川のそばを流れる水をウォーターチューブで閉じ込め、タービンを使って発電するという低価格のマイクロタービンを開発したのです。
同じ水を何度も再利用するため、魚の生態系に影響を与えませんし、環境にも負荷を与えません。
3〜10メートルほどの高さからパイプに水滴を落として、出てきた水の力を使ってタービンを回し電気を生み出します。
ほんの少しの水しか使わないので、水のエコシステムを壊す心配もありません。
実際に、この水力発電で使われる水は、ケニア全体に占める水の5%以下しか占めていないのです。
ケニアでは雨も定期的に降るため、水が不足する心配もありません。
河川には大きな運動エネルギーがあり、それを利用することで、ダムに比べ、最小限のコストで発電することができます。
また、どのような河川でも利用でき、勾配が緩やかでも、上流でも下流でも、川の圧力で発電し、農村に必要な電力を供給することができています。
この電力を川沿いに住む人々に供給します。私たちのシステムは、大きな川にも、小さな川にも対応でき、1軒から10軒程度の小さなシステムにも対応できます。
日本の電気は火力発電が主ですが、ケニアは水力発電とクリーンエネルギーを使っているため、環境にも良い取り組みですね。
どのような価値があるか
ビエラエナジーよって、アフリカにおける産業革命を起こすことが可能であると、共同創設者Elias Mabiriaは言っています。
工場を少しの人数で運営することができるからです
これまで、農村部は農業従事者の数が圧倒的に多く、産業の発展が進みづらい現状でした。
ですが、十分な電気があれば、工場を限られた人数で回すことができ、産業を加速させることができます。
エネルギーを使って、向上の作業を効率化することも可能です。
例えば、アフリカに多額の投資をしている中国の工場では、3〜4名しかスタッフはいないそうです。
少しの人数で工場を回し、さまざまな開発がアフリカから起こるようになれば、
農村部においても産業の革命を起こすことができるでしょう。
参考:https://www.youtube.com/watch?v=AEFUZXaCSNk&ab_channel=Fledge