アフリカのビジネスに対して、世界中の投資家や起業家から注目が集まっているのは、なぜなのでしょうか?
今回はアフリカでビジネスが注目されている秘訣についてご紹介します。
目次
- 人口的視点
- 人口構造的視点
- 面積的視点
- 気候的視点
人口的視点
アフリカがビジネスの機会として注目されている理由の1つに、人口の多さがあります。
国連が11日発表した世界人口推計では、経済発展を遂げてきた中国など東・東南アジア地域の人口が2030年代半ばに減少に転じると予測しました。
今後台頭するのはアフリカで、50年には世界人口の3割に達し、豊富な若年人口を労働力に生かせれば世界経済を牽引することも考えられます。
人口構造的視点
アフリカがビジネス機会として注目される背景には、人口の多さだけでなく、人口構造にもあります。
ワシントンDCを本拠とするシンクタンク、ブルッキングス研究所が2013年に行った調査によると、アフリカでは若者(15-24歳)が労働力人口全体のおよそ37%を占めているそうです。
ケニアのアダン・モハメド産業化・企業開発長官は、若者の起業家が増えることで国にもたらす効果について下記のように述べています。
「成功が成功を生むのです。多くの起業家が成果を上げれば、これに加わる者も増えてきます。テクノロジーを基盤とする発明も、起業家を引きつける要素となります。考え方に変化が見られ、自分自身を雇用主と考える若者も多くなってきました。アフリカの多くの国々では、政府が金融と市場へのアクセスという機会をつくり出しているのです」
面積的視点
アフリカの面積は30,370,000 km²と世界の22%を占めています。
その東西はなんと7400km,南北は8000kmにも及びます。
東京からアメリカのシアトルまでの距離が7987㎞です。東京からアラブ首長国連邦のドバイまでが7935㎞ですから、アフリカの南北のほうが長いのです。
さらに、東京からインドのムンバイまでは6738㎞。東京からモスクワまでは7492㎞。アフリカの東西の約7400㎞はこれらに匹敵するのです。
アフリカ大陸の面積は、インドの10倍あるのです。日本の80倍。そこには、アメリカ、中国、インド、欧州、メキシコ、日本がすっぽりと入ってしまうくらい大きいのです。
面積が広いことで、挑戦できる土地も広く、海外から人口流入できる余地を大いに持っているため、ビジネスで挑戦できる場所が多いのです。
ただ、「ビジネスをアフリカで」と一口に言っても、アフリカという広い土地の中で、アフリカを一つにまとめてしまうのは、的外れであるということにもなります。
気候的視点
『超加速経済アフリカ』にも記載されていましたが、365日アフリカの軽井沢のようだ、と言われるほどアフリカ東部のケニアやルワンダの気候は心地よいです。
夏でも25度ほどなので、産業としても発展しやすい気候かつ住みやすい気候です。
アフリカといえば砂漠や熱帯のイメージがあるかと思いますが、実際に人々が住んでいるのはアフリカの面積の3分の1ほどなので、住む場所は日本より過ごしやすいかもしれません。