ナイジェリア🇳🇬 ゴミを服に変えるサステナブルな取り組み

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ゴミからできた服のトラッションショー開催

ゴミやリサイクル素材を身につけてランウェイを歩く若手モデルたちが集まったが見られました。ナイジェリアのラゴスで毎年開催されているトラッションショーの2022年版に、若手モデルたちが参加しました。トラッションショーとは、「ごみ」という意味のトラッシュ(Trash)からできたショーを文字ってTrashion Showを指しています。

このイベントは、クリエイティブなファッションデザインを称え、ゴミの削減と持続可能性を推進するものです。

2012年にトラッションショーが開始されて以来、普段ゴミとして捨ててしまうようなものから作られた衣装を着て、ランウェイを飾っています。

グリーンフィンガーズ・ワイルドライフ・イニシアティブ(The Green Fingers Wildlife Initiative,)は、寄付金運営の非営利自然保護団体で、より良い環境のために若者と一緒に活動しています。

創設者のChinedu Mogbo氏は、今ただファッションショーをしたいのではなく、子供達の未来のために、トラッションショーを開催していると答えています。

私たちは環境破壊による被害を目の当たりにしたからこそ、自分たちが安全に暮らせる環境がないことをすでに心配しているのです。

環境活動家は、より良い、よりきれいな環境を求めて、ティーンエイジャーと協力して活動しています。

環境活動家は、より清潔な環境を求めて10代の若者たちと協力し、地域社会や排水溝・海岸などで定期的にゴミ拾いを行っています。こうして集められたプラスチックは、ファッションショーで使用する生地の材料として活用されます。

ゴミ処理の管理

ラゴスでは、歴代の政府や民間企業による様々な取り組みが行われてきましたが、ゴミ処理に関する問題は依然として残っています。

2,500万人の人口を抱えるラゴスでは、毎日少なくとも1万2,000トンのゴミが発生していると当局は発表しています。

グリーンフィンガーズ・ワイルドライフ・イニシアティブは、若い活動家やモデルと協力し、一度に一つのコミュニティで、できるだけ多くのプラスチックをリサイクルすることを目指していると言います。

今年のTrashion Showのデザイナーによれば、その一部をアップサイクルすることで、ゴミ処理管理の解決策になるかもしれないとのことです。

ジョイ・ウドカ・オビ(Joy Udoka-Obi)氏は、「これらのファッション・ドレスをデザインするために使用した製品はすべて、他の何かにリサイクルすることができる」と述べています。

彼女はチームと一緒に、ナイジェリアの文化的な大都市にある通りやビーチ、水路で見かけるプラスチック汚染から、ドレスをデザインし、制作したのです。

モデルのNethaniel Edegwaは、ショーに参加することは変化をもたらすことだと考えています。

「私が今年のTrashion Showに参加することを決めたのは、本当に変化を起こしたいからで、私たち全員が気候変動の影響を受けていることがわかるので、本当に変化を起こしたい」と16歳の彼女は述べています。

「ラゴスとナイジェリアに住む人々へのアドバイスとして、廃棄物の処理について、とにかく廃棄物を処理してはいけません。

このショーの翌日、11月20日に開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(COP27)では、気候変動の影響を最も大きく受ける国々が被る損害を補填する基金の設立が支持されました。

ナイジェリアでは、気候危機の影響が年を追うごとに悪化する中、より多くの若者が変化を求める動きに加わっています。

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