タンザニアの村民が、カナダの大手鉱山会社が金鉱での殺害と拷問に加担していると非難しています。
バリック・ゴールドの広報担当者は、訴訟は「不正確な情報に満ちている」とし、同社はこの疑惑に対して「精力的に弁護する」予定であると述べています。
タンザニアの村民がタンザニア北西部の金鉱で警察による殺害や虐待などがあったとして、カナダの大手鉱山会社バリック・ゴールドを提訴しています。
この起訴は、カナダのオンタリオ州の高等裁判所に提出され、世界第2位をほこる金鉱会社が、ノース・マラ施設を警備する警察による超法規的処刑に加担しているとして非難されています。
原告団には、鉱山に配属されたタンザニアの警察よって殺害された5人の親族が含まれているといいます。原告のうち9人は、自らも警察から殴られたり撃たれたりしたといいます。
申立書によると、住民は日常的にノース・マラの「廃石エリア」に入り、微量の金を含む石を回収し、それを加工して販売しているとのことで、これに対して警察が鉱山に入る人々に対して暴力的に対応してきたととのべてる。
また、バリックは鉱山に駐在するタンザニア警察を「効果的かつ実際的に支配してきた」とし、同社と警察との安全協定により、警察は事実上鉱山の「私設重武装警備隊」になっていると主張しています。
「タンザニア北部の村に鉱山が建設された先住民族クリヤ・コミュニティのメンバーである原告による訴訟は、鉱山の警備に従事する警察によって行われたと主張する残忍な殺害、銃撃、拷問に関するものだ」と、企業監視団体RAIDは水曜日に声明を発表しています。
警察と企業の癒着をどのように止めていくかが論点になりそうです。