ガーナ🇬🇭 インフレによる通貨セディの下落

ガーナにおいて、40%近くに達するインフレと、米ドルと比較して半分近くまで下落した通貨によって、深刻な経済危機を経験しています。ガーナの通貨セディは日本円のように、価値が下がっていることが分かります。

政府の財政もここ数年で最低の水準です。

この状況により、西アフリカの国で何度も抗議行動に直面しているナナ・アクフォ=アド大統領は、ガーナが危機的状況にあることを認めています。

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インフレと通貨下落の要因

①【インフレ】コロナ、ウクライナ戦争による消費重要の増加

ガーナを含め、多くのアフリカ経済は、パンデミックからまだ回復していないときに、ウクライナ戦争により人々の需要が増加し、供給量は下がったことで、食糧とエネルギーの世界的なインフレに見舞われたのです。

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②【通貨下落】米国金利上昇とドル輸入品への依存

さらに、ガーナ自国通貨セディの下落が起こります。ブルームバーグが追跡している通貨の中で現状最もパフォーマンスが悪いのがセディです。今年、対ドルで57%以上下落し、11月には7カ月連続で下落しました。このような連騰は2015年以降初めてです。

3,100万人の人口を抱えるガーナは、多くの製品を輸入に頼り、製品の入手をドルに依存している人々にも大きく及んでいます。また、ドル金利が上昇したことで、ガーナ通貨セディの価値は下落していったと考えられます。

「例えば、コンテナ1個分の輸入に使う金額を、最近は2倍にしなければならない。同じ商品、同じ量でも、金額は2倍になっています」とアクラ出身のビジネスマン、オベン・クランパは言います。彼はヨーロッパやアメリカから中古の家庭用・オフィス用家具を輸入してガーナで販売しています。

「この国にいるすべてのビジネスマンは、毎月50%以上の売上を失っており、多くの人が、この国への輸入を止めたり、止めたりしています」と述べています。

政府の対策

これを受けてガーナは、現在のセディ債を新発債に交換する予定です。国際通貨基金からの融資を受けるために債務を再編しているため、地元の債券保有者に利払いの損失を受け入れるよう求めています。

さらに、経済危機を理由にケン・オフォリ・アッタ財務相を解任する野党の動議が審議されています。

ガーナ政府は、経済危機に立ち向かうべく、人々や企業を救うための給付金施策、ドルに頼らない経済の仕組みづくりをしていく必要があるでしょう。

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