Image Credit: Photo by Namnso Ukpanah on Unsplash
Jumiaはアフリカ最大のAmazonであり、日用品から食べ物まで多岐に渡るECサービスを提供しています。
Jumiaは2012年にマッキンゼー・アンド・カンパニー出身の Sacha Poignonnec と Jeremy Hodara によって設立され、ナイジェリア発のユニコーン企業です。
今回はJumiaの2022年3Q決算とCEOのFrancis Dufay氏のコメントについて解説します。
決算書を読まれたい方は下記URLをご参考ください。
▼Jumiaの決算書一覧 Jumia Financial & Filings
https://investor.jumia.com/financials-filings/default.aspx
▼Jumiaの2022年度3Q決算報告書 Jumia reports Third Quarter 2022 results
https://s23.q4cdn.com/836376591/files/doc_financials/2022/q3/JMIA-Q3-22-ER-17.11.22-vF.pdf
昨年比で売上、粗利共に20%ほど向上
3Qの売り上げは5050万ドル(約68億円)、粗利は3300万ドル(約44億円)となりました。
Jumiaによると、売上の5050万ドルは第2四半期に報告された4760万ドルから6%増加し、前年同期に報告された4270万ドルから18.4%増加を見せました。
JumiaのCEO代理であるFrancis Dufayは、同社の新しいビジネス戦略について、「最近のコスト管理と投資収益率への注目は、近い将来に同社を黒字化する必要性がますます高まっていることを物語っている。第3四半期の結果は、会社が正しい道を歩んでいることを示している。」と述べました。
ナイジェリアでは、中所得者層の若者が増えており、Eコマースが今後も拡大するマーケットです。
前CEOが退職し、赤字が続くJumiaですが、今後の黒字化に向けてより投資部門に力を入れていくとのことです。
さらに、同社はコアビジネスにさらに焦点を当て、資本、リソース、チームを、より魅力的な投資対効果の見込める分野やプロジェクトに割り当てる意向であるとしている。投資に対する利益が見込まれないプロジェクトなどは停止していく予定であると述べた。
Dufay氏によると、同社はナイジェリア、コートジボワール、モロッコといった強力な資産を持つ国でのみ、消費者に対する物流を開放し続ける予定だという。
ナイジェリアは、人口が非常に多く、中産階級が増加しているため、eコマースの機会が非常に豊富です。そのため今後の焦点は、アフリカ最大の市場ナイジェリアにおける当社の地位をさらに強化することになると述べました。
今後は、現在事業を展開しているすべての国での足場固めを継続するとし、さらに、事業モデルの変更を伴う可能性があることを付け加えました。
Jumiaは、ナイジェリアに継続的に投資する意欲を示しており、今後数週間のうちに組織体制を調整する予定であることを明言しました。マーケットプレイス、技術、社内物流プラットフォームにより多くの人員とリソースを割り当てることは、将来の成功を高めるために期待される戦略の一部である。
ナイジェリアの消費者に価値を提供し続けるという使命をもとに、成長と最適化を通じて収益性を高める正しい道を歩んでいる、と説明しています。